ボイトレとつい関連付けられる「心」のお話。

私も実は、数年前までは、「ボイトレと心」の関連付け推しでしたが、ここ最近少しアプローチを変えています。
昔、こんな質問をされたことがありました。「心ってどこにあると思いますか?」という質問です。
つい胸に手を当てて「ここです。ハートですよね?」の答えたくなるのですが、実際の所はやはり「頭、脳」ですよね。
実際、「これ以上もう声が出ない」とジャッジして、判断が下ると、確かに高音がそれ以上伸びなくなることがあります。
ですが、そうなるまでに行きつくにも色々パターンがあります。例えば、声を出すときに目をつむる方。です。
声を出すときに目をつむる理由のメインは、やはり「集中する感覚を使う時に、その方の場合は目を閉じてしまう」のは、間違いありませんが、
目を閉じることによって、平衡感覚が無くなったり、むしろ局所的に力が入ってしまう事によって脱力できない等の理由がありそうです。
今お話ししたことを一言で「メンタル」と括るとなると、少し違うのかな?ときっと思っていただけると思います。
特に音声分析を初めて、色々な方の声分析をしていくと、本当にフィジカル的に色々なことに気づけます。「うわ~本当に見たままの結果なのね」と。
凄く面白いです。

体のバランスについての考察は絶対に見逃せない。

特に見逃せないのは、腹筋と背筋のバランスです。ボイトレを長い事していくと、もちろん生徒さん毎の個人差はありますが。
「腹筋て背筋を支えるために使うんだ」とか。色々わかってきますね。運動部タイプの方は局所的に力が入りやすいとか。
特にミックスボイスを使おうとしたときに、起こりがちな、上半身に重心が偏ってしまうようなバランスになりそうな時に反発させる力はもはや、頚椎から上の話では終わらないので、イチローさん方式的に、バッティングの際の脱力の話のように、一見関係なさそうな部分の力の使い方を学ぶのが私のレッスンでは結構メインになってきます。

滑舌に関しては徹底的に甲状軟骨から上の話し。

滑舌の場合は、早口言葉のような反復言葉の練習だけを私が推奨していない理由と同じで、早口言葉のような反復の練習は、「運動」にあたります。確かに、滑舌なんだから、運動でしょ?と通常は考えますが、この場合「角度」「場所」「強度」など、わかっていないと対応が難しいことが多いのが滑舌の問題です。
滑舌の教材も作っていきたいと思いますが、ただ、正直ここは私のレッスンをじかに受けている生徒さん、または私の講座を受講されている先生でないと、再現率がかなり難しいです。
頑固な滑舌でお困りの方はお問い合わせくださいませ。

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